子ども政策に求められる大切なこと 〜父と私の覚悟から〜
タウンニュースで全7回告知(第1回:港南区・栄区版 2023年2月9日号)
子育てしやすい環境の整備はいつの時代にも望まれます。
そして、求められる具体的な教育内容等は、社会環境や価値観の変容によってさまざまに変化します。
しかしどんなに時代が変化しようとも、私たちが子どもたちに身につけてもらいたいことは、「生き抜く力」ではないかと考えます。心身ともに自分で自身を支えることができる、強さ、優しさ、知恵、スキルなどを身につけて欲しいと願います。
人はいつ、どんな事柄から、学び成長のチャンスを得るかわかりません。
その機を逃さないためには、子ども時代には特に、さまざまな経験のメニューを用意することが必要です。
スポーツ、野球、音楽、勉強、小説、アニメ等々…多彩に身近に用意してあげたい。
そのために必要なこととして、「ハコモノ」である学校という資産の活用、グラウンド整備、人材の確保などに弛まず尽力していきます。
さて、子どもの頃のたった一つの言葉や経験がのちの人生を支える柱の一つとなった、私自身の実感を記させていただきます。
政治家の覚悟
幼い日の父の言葉から「民主主義の本質」へ
私10歳。
父、つのだ和宏が横浜市会議員に初当選した日に、父は指を5本立てて私にこう言いました。
「いいか、且子。
例えば有権者が50,000人いるとするだろ。
その中の10,000人が(片方の手のひらで1本の指を包むように握って)俺に投票してくれるとするだろ。
俺は応援してくれる10,000人の代表として働くんだがな…。
でもな、さらに大事なのはな、俺に投票しなかった残り(先程とは別の4本指を握って)の40,000人のこともどれだけ考えられるかなんだよ。
それが公の仕事に就く者の覚悟ってもんだ。」
この時の父の声や様子は、今でも私のハートで響いて、私の政治信条を支えてくれています。
「民主主義は数の力だ!」という方もいらっしゃいますが、果たしてただそれだけでしょうか。 多数派だけに正解があるのではない、と私は思います。
多数決は単なる道具として使い、そのあとで、多数は多数だからこそ、少数のために働く。
それが民主主義の本質なのではないかと私は思っています。
(こしいしかつ子リポート35号/令和4年秋冬号より転載・一部加筆)
かつ子リポート第35号 https://koshiishikatsuko.jp/pdf/kreport35n3.pdf
かつ子リポート https://koshiishikatsuko.jp/download/