活動報告

使い捨てプラスティック規制、世界は強化の方向へ

プラスティック製ストローの規制がアメリカで進んでいるニュースご覧になりましたか?

プラスチックストロー全面廃止!シアトルの偉大な決断 https://marineplastic.net/responses/seattle_plasticstraw_ban

私は、30歳代から「環境健康学トランスレーター」として、活動をしてきました。
化学物質の影響について、専門家の研究を一般市民にわかりやすく説明し、日常生活に役立つ情報として提供することが役割です。

プラスティックのように安定した構造を持つ物質は、自然界において分解されにくく、好ましくない影響を長きに渡って環境に与え続けます。
環境中に放出された化学物質は、人間を含めた生物に様々な影響を与えます。
それは、個々の身体への影響から自然界全体に対するもの、瞬間的に重症なものから、永年的にジワっと効いてくるもの、世代をまたがって影響するもの、複合的に作用し合うものなどなど、全てを把握し証明することが困難な、天文学的に大きな影響と捉えられます。

一方、「予防原則(よぼうげんそく)」とは、化学物質や遺伝子組換えなどの新技術などに対して、環境に重大かつ不可逆的な影響を及ぼす仮説上の恐れがある場合、科学的に因果関係が十分証明されない状況でも、規制措置を可能にする制度や考え方のことを言います。

この考え方は、公害や薬害などが甚大な被害を生むことのないように、過去の公害問題などの出来事から人類が学んだ有効な手段だと、私は思っています。

日本にはPRTR法があります。(食品包装材料規制について|株式会社住化分析センター)
厚生労働省としても課題を認識している中、プラスティック規制までは出来ていません。
今後は、世界の流れにも呼応しながら、地球環境を守る視点で、ルール作りが必要と考えています。

身近なプラスティック製品を日常生活の視点で見ることから地球環境を展望する視野まで広げることは、子どもたちにとっても大切なことと思います。
環境健康学トランスレーターの経験も生かして、活動していきたいと思います。

2018年7月2日
ページの最初へ