本郷小学校前交差点の問題から
先月、本郷小学校前交差点で、自動車と歩行者の接触により歩行者の方がお亡くなりになる悲しい事故がおこりました。 亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りしますとともに、突然のご不幸に見舞われたご家族やご関係の方々の心中をお察しいたします。 今回の事故原因と直接関係することではありませんが、この本郷小学校前交差点については、私も1年前に「こしいしかつ子リポート19号」で取り上げ、安全の視点で多くの皆様と話し合いました。 特に、環状4号線の金沢区方面への直進車と桂台方面への右折車との混乱による接触事故につながりかねないヒヤリハットが多いことが問題となっていて、当時は歩道橋の上で少しの間カメラを構えていれば、その瞬間の写真が撮れてしまうほどでした。
私の事務所にも多くの方から心配の声が届き、区役所や警察の方々とも様々に意見交換をして、いろいろ分析してもらいました。 車線を直進と右折を分けることのメリットはありますが、 ・この交差点では直進車が大きく左に寄ることとなり、かえって危険。 ・そもそも幅員が狭いので二車線にはできない…。 ・交差点の角には住宅、小学校、飲食店、コンビニがあり、歩行者も複雑に移動する場所であるため、スピードを出さない運転者の心理的な誘導も大事…。 など。 様々を勘案し、結局は全体の道路工事に着手するまでは、現状がベターであるとの結論に至りました。 ところがこの度、再度この問題が浮上し、今夏を目途に路面表示などを施すことになったようです。 より安全性が高まるならば喜ばしいことですが、交差点近くに住む方々に改めてお話を伺ってみますと、その中の多くのご意見が「現状の方が良い」とのことなのです。 理由は、 ・前述のようなヒヤリハットは最近はあまり見られない。 ・また時間帯も限られていて、夜間には全く問題がない。 ・その中で、右折直進がハッキリさせられてしまうとスピードを緩めず進む車が増えるのでは。 などです。 近隣住民の声をしっかり届け、今できる最善を尽くすよう要望します。
2013年6月7日