大迫力!円海山ハイキングコース、空からの救助訓練

このブログでもお知らせしていた円海山におけるハイカーの救助訓練」が8月13日(火)に実施されました。私も現地で訓練の様子を拝見してきました。

救助のため現場上空に到着したヘリコプター(クリックすると動画が再生されます。大きな音がする場合がありますのでご注意ください)

今回の訓練は、最近のハイカー遭難事故の多発を受けて行われた初のハイカー救助訓練でした。
被害状況を隊員や参加者に事前に知らせない「ブラインド方式」で行われ、あらゆる状況を想定をした多様な機材が準備されていました。
訓練では、1人の遭難者の救助におよそ30人が対応していました。この人数は実際の事故対応における標準体制とのこと。不測の事態に備えた慎重かつ厳重な体制、その人数に驚きです。

遭難者を広場まで運びヘリコプターによる救助を待ちますが、ヘリは着陸せず、上空でホバリングしながら徐々に降下し、一定の高度を保ちながら遭難者を吊り上げて搬送します。気温が高いと空気が軽いといった難しさもあり、ホバリングと降下は決して簡単な作業でないのだそうです。些細なことが墜落にもつながる危険を伴う訓練です。

今回は消防関係者のみならず、円海山一帯のみどりを管理する環境創造局と、「横浜自然観察の森・自然観察センター」の管理運営にあたっている「日本野鳥の会」のレンジャーのご協力もいただきました。
また、市民・文化観光・消防委員会から黒川勝議員(金沢区選出)も参加されていました。

とかく縦割りと言われる役所の体質ですが、命を守る目的のため、様々な立場を越えて多くの方が集結し、一体となって行われた救助訓練に心から感動しました。

訓練終了後、ハイキングコースのキロポスト整備について、つながりの森におけるレンジャーの役割、これまでも、またこれからもお世話になるボランティアの方々の活動などさまざまな話題について、話し合いの場を持ちました。
これからも、消防の視点から、環境の視点から、教育の視点から、緑のあり方・守り方に、真剣に取り組みたいと思います。

kabasawa

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