”親心”を障害者自立支援に生かすために必要なことを探っています

障害者施設の運営を側面から支えているNPOの皆様と、障害者の自立支援に「親心」を残すためには何が必要なのか、視察や勉強会を重ねています。
私は平成28年10月3日の横浜市会でも、林文子横浜市長に対して障害者施策について質問をしました。

横浜市会中継録画より「14.障害者施策」 (1時間5分33秒以降でとり上げています)
http://gikaichukei.city.yokohama.lg.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=5956

日本初の通所施設「訪問の家 朋」と日浦美智江先生

2018年1月29日、重症心身障害のある方のための、日本初の通所施設「訪問の家 朋」に、創設者である日浦美智江先生を訪ね、NPOの皆様に朋と日浦先生をご紹介させていただきました。
私自身も20年以上にわたり日浦美智江先生にご指導いただいてます。
日浦先生の原点はまさに「母親の会」です。横浜市立上菅田養護学校中村方面分教室の母親グループの皆様と歩まれた道そのものに、今の活動があられます。

訪問の家 朋(とも)
http://www.houmon-no-ie.or.jp

日浦美智江先生の著書
2018年4月8日現在 ご購入いただけるもの(Amazonのページが開きます)
https://www.amazon.co.jp/日浦-美智江/e/B004LQIL6O

朋 訪問の後、みなさんとご一緒に桂台「弁慶」で

横浜市独自の「後見的支援制度」

2018年4月5日には、横浜市障害者自立支援センターで、横浜市あんしんマネージャーの瀧澤久美子氏から、直々に、横浜市の障害者施策の原点とも言える「親の会」のお話や「後見的支援制度」が誕生した背景や現状について、伺いました。

後見的支援制度
http://www.yokohamashakyo.jp/siencenter/koukensien/index.html

自分の亡き後に、我が子が自分らしく生活を送れるか、命を全うできるか、親の心配事はここに集約されると思います。
障害者の人権を守るための法整備は1970年代から本格的に着手され、1981年が「国際障害者年」と指定されてからは、理念を施策や事業として具現化することに社会全体で取り組んでいます。その中で「親の会」などが主体的に施設を作り、ルールを作って来られました。

現代では、先にルールがあるところに障害児が生まれてくるので、親御さんもそのルールの中での生活が始まります。一から作り上げてきた親御さん世代とは違い、思いを細やかに実現することには難しさを感じます。
「足りないもの」を補ってきた歴史の先に、今度は、当初の思いやスピリットをどう形にしていくのかが問われています。
子供主体の環境を整えながら、障害児が大人となり、また、障害のある高齢者となっても、社会全体で支え合って生きていきたいですし、障害児を持つ親御さんたちにも自分らしく人生を謳歌していただきたい。

横浜市独自のこの制度のたゆまぬブラッシュアップを通して、親心の継承となりうるか、今後とも取り組みを続けます。
ご意見お待ちしています。

今回、あらためて障害者支援のパイオニアのお二人からお話を伺い、併せて記念誌や著書を頂きました。写真のみですが、ご紹介します!

瀧澤久美子さんが活動されていた会の会報「明日葉」

日浦美智江 著書「みんな一緒に」「わが子」

kabasawa

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