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本郷中学校建て替えの課題と解決


本郷台周辺で暮らす人々にとっての街づくりという広い視点から、生徒一人一人にとってのより良い学びの場としての視点まで、本郷中学校はとても大切な存在です。
いよいよという時期を迎える「本郷中学校の校舎建て替え」も、非常に重要な課題です。

本郷中学校は、横浜市立中学の中で最も古い中学校として地域の伝統を作ってきた学校です。
日本では、1947年に新しい学校教育法が施行され、全国各地で多くの新制中学校が誕生しました。横浜市に新設された35校の中学校のうちのひとつが栄区の本郷中学校です。
その後ベビーブーム等 生徒数が増加し、本郷中学校からの分校や新設校も増えましたが、中学校が少なかった時代にはかなり広範な地域から生徒が通っておりました。現在でも、栄区のみならず戸塚区泉区まで、本郷中学校の出身者がたくさんお住まいいただいています。

また本郷中学校は、区民にとっての大きなイベントである「栄区民まつり」の会場としても使われており、思い出や親しみがある方も多いのではないでしょうか。

「少子高齢化による限界集落」などと評されることも多い栄区ですが、街を豊かに温め、盛り上げていくには、地域愛、郷土愛が鍵となると考えます。そのような「街や人を思う気持ち」は、中学生のような多感な時期にこそ育まれるものです。
そして豊かな街で豊かに育ったことで、たとえ転居し別の街で暮らすことになっても、その時に自分が住む街を大切にする人になるのではないかと思います。だからこそ私は、中学校の校舎建て替え問題は重要であり、特に伝統のある本郷中学校はその影響力の大きさを十分に考慮するべきだと考えます。

校舎の建て替えは、さまざまな理由から校舎をグラウンド(校庭)の南側に建てる案が選択されています。校舎は栄共済病院に近い側に建ち、グラウンドが本郷台駅側に広がるわけです。
そのことからいくつかの心配事(デメリット)が浮上していました。
それらの課題を放置せず、行政とともに解決策を見出し、少しでも改善したいと取り組んできました。

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本郷中学校立て替え工事
◎工事の内容
・格技場は既存のものを改修して使います
・既存の校舎と体育館は解体します
・校舎と体育館は新設します

◎工事の日程
令和 7年/2025年
・6月頃 準備工事
・10月頃 工事説明会
・10月頃 建設工事開始
令和11年/2029年
・4月 竣工

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①グラウンドに大きな日陰ができる
校舎が南側に建つことで、より長時間、より広い範囲でグラウンドが日陰になります。校舎の設計を検討し、中廊下を作る、北側の建物を3階建てにする(南側・栄共済病院側は4階建て)などの工夫により、グラウンドにできる影を小さくしました。

②グラウンドの砂の影響
校舎の移動によりグラウンドが本郷台駅側にでき、近隣マンションなどに向けてこれまで以上に砂が多く飛ぶのではないかという懸念が生じました。そこでそうならないように、砂埃の少ないグラウンド素材にしてもらいました。また防砂ネットを張ることで飛散を抑える工夫をいたします。ネットの高さはただいま検討中です。

③川沿いマンションからプールが見えちゃう?
目隠しになるフェンスを設置いたします。

④グラウンドの生徒たちの歓声
住宅で暮らす皆さんにとっての閑静さを守りながら、それと同時に、生徒がのびのびと大きな音や声を出せる工夫が必要です。いたち川プロムナードに沿って中高木を植えて音の拡散を防ぎます。

⑤校内の樹木の問題
本郷中学といえば「大きな銀杏の樹」、大銀杏は本郷中学校のシンボルといえる大切な樹です。
他にも、本郷中学校の校庭には大小合わせ160本以上の樹木があります。大銀杏など移設の可能性を診断した13本のうち2本は移設が可能です。残りは残念ながら伐採となります。残りの樹木は設計企業さんらと検討中です。
樹木豊かな学校となりますよう、またできるだけ存続または校内で移設するように要望し、新たな植樹も積極的にお願いしたいと思います。

⑥工事期間中の安全性
近隣の通勤時間や生徒の登下校時間を勘案して安全に行っていただくように、工事事業者に伝達をお願いしました。

以上のようなご報告とともに、街の大切な中学校として皆さんとご一緒に立て替え工事を見守っていきたいと思います。

こしいし かつ子

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こしいし かつ子