過去最高の猛暑の夏がようやく終わります。ですが、来年はもっと暑いのかもしれない。多くの方がそう感じる中、横浜市の子どもたちが日中にスポーツ活動をする学校の体育館…冷房はどうなっているのでしょうか。
横浜市立小中学校506校の体育館に冷暖房を100%整備しようとのいう目標は令和3年にスタートし、令和5年9月現在は17.6%を達成しています。
これだけ多数の学校体育館ですので、およそ10年はかかると見込まれています。
そしてどの学校も急ぎ整備したい中、優先順位があるのは必須で、以下、担当者に横浜市の考え方について問いました。
①窓が開けられない体育館
幹線道路に面しているために排気ガスが入ること、隣接建物が極端に近く騒音の心配となること。
②気温差に敏感な生徒がいる学校の体育館
病気や障害などで、体温調整がむずかしい生徒がいる。個別支援学級、通級支援学級糖は目安になる。
③広さに対して在校生徒数が多い学校の体育館
…これらの条件から外れた学校体育館の中で、建設年が古く、近年中に建て替える予定となる体育館が54校あります。
これらの体育館は近い将来に取り壊すことを踏まえて、冷暖房は設置しません。その代わりとして、大型冷風扇を設置しています。
残りの未設置校は350校となるとのこと。
ひとつの体育館で約3,000万円の経費がかかりますので、当初の見通しが令和3年から約10年であることは頷けないこともありませんが、とはいえ、猛暑は命に関わることです。
《学校の体育館は地域の方の避難所》
また、学校の体育館は大地震や台風などの自然災害時には、地域の方の避難所等として活用されます。電力の確保などと併せて、冷暖房は最低限必要なインフラといえます。
私は、教育委員会に対して、未設置の体育館に大型冷風扇を設置することや、すべての体育館に冷暖房設置をより急ぐように、計画の見直しを見直すよう求めました。