横浜市は昭和48年(1973年)から「名木古木保存事業」をスタートさせました。
保存すべき樹木を指定することにより、地域住民に古くから町の象徴として親しまれ、故事、来歴等のある樹木をもって、潤いのある市民生活の確保と都市の美観風致を維持することを目的としています。指定の条件は以下の通り。
1. 樹齢は概ね100年以上であること。
2. 隣地へ著しく越境していないこと。
3. 市民が容易に鑑賞等できること。
4. 公有地においては、街路樹でないこと。
5. 環境省が指定している、要注意外来生物でないこと。
豊かな緑を誇りとしている私たち栄区ですが、実は、栄区で名木古木として指定を受けた樹木はたったの17本しかありません。市内18区では下から2番目に位置するほど非常に少ないのです。
→名木古木に指定された樹木一覧|横浜市
→栄区の名木古木一覧(PDF)
栄区と同じく豊かな自然が特徴的な北部の郊外部「緑区」には76本が、また、海に面し埋め立て地の多い「中区」でも75本の指定樹木があります。栄区の指定本数が極端に少ないことがわかると思います。
栄区では豊かな樹木が一層身近であるがために、かえって区民の皆様も取り立てて指定に着目してこなかった、ということなのでしょうか。
名木古木として指定を受けると、樹木の病気診断や治療だけではなく、日頃の管理にも助成金が出ます。
私は、所有者のご負担を少しでも減らして、これからも長く良好に保存していただきたいと思います。
私たちの暮らしを見守ってきた樹木への感謝の気持ち、皆様とご一緒にあらためて確認させていただけたら嬉しいです。
もちろん、樹木は地面に…土地の上に立っていますから、まずは持ち主様のご意向あってこそです。また、神社など公共性のあるところの樹木もあります。
より多くの区民の皆様のご理解・ご協力を得て、名木古木を「命あるみんなの財産」として後世に残させていただきたいと思います。
ご一緒に、栄区内の名木古木を探しましょう!!
以下は、私が区民の方とご一緒に探した樹木です。
名木古木指定を目指し、また樹木を守る活動を継続します。
区民の皆さまも、情報があればぜひご連絡下さい。
◎磯子の峯の灸
◎稲荷森|お稲荷さん敷地内
◎鍛冶ヶ谷 八幡神社
◎田谷 御霊神社
境内のケヤキはすでに指定済です(^-^)
◎田谷の里山
◎上郷槇の木
◎公田谷戸|杉の木